「終活」という言葉が一般的になりつつありますが、具体的に何をすればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
人生の締めくくりを悔いなく迎えるためには、早いうちから準備しておくことが大切です。特に葬儀は、残された家族にとって大きな負担となるため、事前にしっかりと準備しておくことが重要です。
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終活とは?
終活とは、「人生の終わりに向けた活動」の略称で、残りの人生をより良く生きるための準備をすることを指します。具体的には、葬儀や埋葬方法、相続、医療・介護など、人生の最終段階における様々な準備や手続きが含まれます。
いつから始める?
終活を始める時期に決まりはありません。しかし、体力や気力の衰えが始まる前に、余裕を持って取り組むことが重要です。一般的には、60代頃から始める人が多いようです。
なぜ必要なの?
終活は、自分らしい人生の締めくくりを迎えるために必要なだけでなく、残された家族の負担を軽減するためにも重要です。事前に準備しておくことで、万が一の際に家族が慌てずに済みます。また、自分の希望を伝えておくことで、家族が後悔のない選択をすることができます。
終活の内容を紹介
終活には、以下のようなものが挙げられます。
- 葬儀や埋葬方法について決めておく: 葬儀の規模や形式、希望する埋葬方法などを決めておきます。
- 財産の整理や相続について考えておく: 遺言書の作成や、不動産、預貯金などの整理を検討します。
- 医療や介護について決めておく: 延命治療や介護に対する希望を表明しておくことが重要です。
- 身の周りの整理: 不要な物を処分したり、思い出の品を整理したりします。
終活は、自分自身と向き合い、これからの人生について考える良い機会とも言えます。
費用を抑えた葬儀
葬儀は高額な費用がかかるイメージがありますが、工夫次第で費用を抑えることができます。
葬儀費用の内訳
葬儀費用は、大きく分けて「葬儀費用」「飲食費用」「寺院費用」の3つに分類されます。
- 葬儀費用: 葬儀社のサービス料金、棺や祭壇などの費用が含まれます。
- 飲食費用: 通夜振る舞い、精進落としなどの飲食にかかる費用です。
- 寺院費用: 戒名料、読経料、お車代など、寺院に支払う費用です。
費用を抑えるポイント
葬儀社の選び方
- 複数の葬儀社から見積もりを取り、比較検討しましょう。
- 低価格なプランを提供している葬儀社や、葬儀費用を明確に提示している葬儀社もあります。
プラン内容の見直し
- 必要なものとそうでないものを見極め、プラン内容を調整しましょう。
- 規模を縮小したり、簡素な形式にすることで、費用を抑えることができます。
香典で賄う費用
- 香典で賄う費用を考慮し、葬儀費用を設定しましょう。
- 無駄な出費を抑えることが重要です。
その他
- 葬儀の日程を仏滅などの日に設定することで、費用を抑えられる場合があります。
- 互助会に加入している場合は、割引や特典を受けられる可能性があります。
費用を抑えるためには、事前にしっかりと情報収集を行い、比較検討することが大切です。
後悔しない葬儀のために
葬儀は、故人との最後のお別れをする大切な儀式です。そのため、後悔のない葬儀にするためには、家族でしっかりと話し合っておくことが大切です。
家族で話し合っておくべきこと
葬儀の規模
- 大規模な葬儀にするか、家族葬にするかなど、規模を決めましょう。
- 故人の人柄や交友関係、家族の意向などを考慮することが重要です。
宗教・宗派
- 故人の信仰する宗教・宗派を確認し、適切な形式で行いましょう。
- 不明な場合は、親族に確認することも考えられます。
費用負担
- 葬儀費用は誰が負担するのか、事前に決めておきましょう。
- 兄弟間でトラブルにならないように、明確にしておくことが大切です。
遺言書の内容
- 遺言書の内容を確認し、故人の意思を尊重しましょう。
- 遺言書がない場合は、遺産分割協議が必要になります。
エンディングノートの活用
エンディングノートには、葬儀や埋葬方法、医療・介護など、自分の希望を自由に書き記すことができます。家族に伝えるのが難しい場合は、エンディングノートを活用するのも良いでしょう。エンディングノートには、以下のような項目を記載しておくと良いでしょう。
- 個人情報: 氏名、住所、連絡先、生年月日、本籍
- 家族: 家族構成、続柄、連絡先
- 葬儀・埋葬: 葬儀の規模や形式、希望する埋葬方法、戒名
- 医療・介護: 延命治療の希望、介護に対する希望
- 財産: 預貯金口座、不動産、保険、株式などの情報
- デジタル遺品:SNS・ブログ・PC・スマホなど死亡した後にどうして欲しいか
- その他: 伝えたいこと、感謝の気持ち
エンディングノートは、法的拘束力はありませんが、家族が故人の意思を知る上で役立ちます。
エンディングノートを無料配布している自治体や、終活登録ができる自治体もありますよ。
葬儀後の手続き
葬儀後には、さまざまな手続きが必要です。手続きの内容を把握し、漏れのないようにしましょう。
死亡届の提出
- 死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に市区町村役場に提出する義務があります。
- 死亡診断書を添付する必要があるため、医師に発行してもらいましょう。
- 死亡届を提出することで、火葬許可証が交付されます。
死亡届の提出と火葬許可証の受取は葬儀社が代行してくれます。たいていの葬儀プランに含まれています。
年金、保険の手続き
- 年金受給者の場合は、年金受給権者死亡届を日本年金機構に提出します。
- 死亡一時金や遺族年金の請求手続きも必要です。
- 生命保険に加入している場合は、保険会社に死亡保険金の請求手続きを行います。
相続手続き
- 故人の財産を相続するためには、相続手続きが必要です。
- 相相続人や財産の調査、遺産分割協議など、複雑な手続きが必要になります。
- 専門家である司法書士や弁護士に相談することも検討しましょう。
その他の手続き
- 電気、ガス、水道などの解約手続き・名義変更
- 電話、インターネットなどの解約手続き・名義変更
- クレジットカードの解約手続き
- NHKの解約手続き
- サブスクリプションの解約
葬儀後には、これらの手続きに加えて、故人の遺品整理など、やらなければならないことがたくさんあります。家族だけで抱え込まず、周囲の人々に協力を求めたり、専門家のサポートを受けたりするなどして、無理なく手続きを進めていきましょう。
昔の方は、物を大事に取っておく場合が多いので、遺品整理はとても大変です。
意外と困るのが小銭の貯金箱です。
小銭の入金にも手数料がかかる時代なので何日にも分けてATMで小銭を入金しました。
後悔しないための終活ポイントを解説:余裕を持った準備が大切
なぜ余裕を持った準備が必要なのか?
葬儀は、突然訪れる場合がほとんどです。大切な家族との別れに直面し、深い悲しみに暮れる中で、葬儀の準備やさまざまな手続きを行うのは、想像以上に大変なことです。
時間的な余裕がないばかりに、冷静な判断ができず、後で後悔してしまうケースも少なくありません。たとえば、葬儀社の選択や葬儀プランの内容をじっくり検討する時間がないまま、高額な費用を支払ってしまう可能性もあります。
また、故人の希望を叶えてあげられなかった、十分に話し合っておけばよかった、という後悔が残る可能性も考えられます。
余裕を持った準備で得られるメリット
早いうちから終活や葬儀準備に取り組むことで、以下のようなメリットがあります。
- 冷静な判断で準備を進められる: 時間に追われることなく、落ち着いて葬儀社やプランを比較検討できます。
- 費用を抑えられる: 葬儀費用の準備や、費用を抑えるための対策を事前に講じることができます。
- 納得のいく葬儀にできる: 自分自身の希望や家族の意向を反映した、心に残る葬儀を執り行うことができます。
- 家族の負担を軽減できる: 葬儀や手続きに関する情報を整理しておくことで、家族の精神的・時間的な負担を軽減できます。
- 後悔を減らせる: やり残したことがないように、悔いのない最期を迎える準備ができます。
まとめ|終活は人生の大切な贈り物
終活は、決して縁起が悪いものではありません。むしろ、自分の人生を振り返り、感謝の気持ちを持って締めくくるための、大切なプロセスと言えるでしょう。
残された家族への負担を減らし、感謝の気持ちを伝えるためにも、早いうちから終活について考え、行動に移してみてはいかがでしょうか。
この情報が、あなたやあなたの大切な方の終活の一助となれば幸いです。